ハチミツ

2009年07月05日
ハチミツ

久しぶりに日曜日が休日だったので、朝食にホットケーキを作りました。当然花田養蜂園のハチミツをかけて食べてます。キッチンには常に花田養蜂園の数種類の花の蜜を準備。どの花の蜜も味わいがあって大好きですが、一番登場頻度が高いのはやはりクセがなくクリアな風味のアカシヤです。
花田さんのハチミツは子供の頃から食べていますが、毎日食べているとその味が当たり前になってきます。
ハチミツ自体が好きなので、珍しいものや物産展などで見つけたなるべく様々な出自のハチミツを食べるようにしていますが、結局は元に戻ってしまいます。
シンプルな食べ方になればなるほど、ハチミツそのものの味の違いがハッキリ分かります。
花田さんのハチミツは、本当に雑味が少なく、甘さにトーンがあってとても美味しい。


ハチミツが甘いのは当たり前なのですが、仮に同じ糖度だとしても、その甘さにもハッキリと質があるのだという事を教わりました。
国産ハチミツを採ることが年々難しくなり、特にアカシヤなどは本数の減少、気候の影響を受けて昨年の収穫量はどの養蜂家さんも物凄く少なかった筈です。
現在国産はちみつの自給率は10%にも満たないと言われています。その中での北海道産はちみつの比率はさらに1%以下とも言われています。


それらはピュアハニーシリーズの製造にも直接影響が出てくる問題で、私達も今の価格を維持するために常にギリギリの攻防戦です。
「本物(あえてこう言います)」のハチミツを化粧品原料にすることへの迷いが起業当時にはあり、今でも様々なニュースを見るたびに、生産者の方たちが心血を注いで収穫する場面を目の当たりにしている原料を用いたモノづくりの姿勢、というものを常に省みます。
メーカーの企画をしていた時は、原料はガラスビンや一斗缶でやってきて、常に工場に積み上げられてあるものでした。


正直なところ、今よりも原料とのつきあい方はドライで、純粋に面白い製品、幅広く売れる製品というモノづくりが出来ていた気がします。
現在もモチロン面白い製品で、幅広く売れたいという気持ちはマンマンにありますが、それよりも「原料の良さを殺さない最低限の付加要素」で、「化粧品」としてきちんと成立している製品をユーザーさんに届けたい、という気持ちが圧倒的に強くなっています。


私自身が化粧品が大好きであり、この仕事に沢山の夢を貰って来たので、あくまでも「化粧品」としてユーザーの皆さんに原料のこだわりを伝えて、美しくなるお手伝いをしたい、と思っています。
(店長いとう)