北のソウルフード

2011年11月16日
北のソウルフード

店長です!

昨日は道内各地でも雪が降り、いよいよ冬本番となりました。
例年より遅い初雪(札幌では明治以来史上3番目の遅さ)となりましたが、先週に比べると10度近く気温が下がり、身体がついていけない感じです。タイヤ交換をしたり、冬用の寝具を出したりと、着々と冬への準備を整えています。


そんな北海道の冬のはじまりは、食生活からも感じることができます。
それは…「こあえ(子和え)」が作れる時期ということ!
こあえは北海道の家庭料理の定番で、この時期に道内に出回る真だら子(またはすけそうの子)とつきこんにゃくを和えたおそうざいです。真だら子は足が速い食材で、ほぼ道内で消費されてしまう素材です。レシピも北海道らしく超おおらか且つカンタン。

東京に住んでいた頃、真だらこはどこでも買えるものだと思っていて、冬になるとスーパーを探し回りましたが、誰に聞いても知らないと言われ、不思議の国に迷い込んだような気分になったものの、「お前の言っていることのほうが相当不思議」状態だったのですね…。
冬になると道内では「あって当たり前すぎて特に意識すらしない」程家庭の食卓にあがる、空気のようなメガプレイメニューになるので、店長まったく気づきませんでした。

どんぶり一杯たべれます!つきこんにゃくと真だらこをいためて、醤油、酒、みりん、砂糖などで軽く煮こんでできあがりです。さらに家庭ごとに追加するアレンジ食材もあり、我が家では木綿豆腐と生姜をプラスして、ボリュームとマイルドさを出します。 豆腐も大胆かつ華麗に、一丁丸ごとドカンと入れてヘラで炒めながらつぶしています。

寒くなるとこあえ!は、北海道の主婦のDNAに刻み込まれているのでは…と思うくらいで、昨日スーパーにこあえの材料を買いに言ったら、つきこんにゃくが見事に売り切れていました。わかる!寒くなって真だら子みたら、作っちゃうよね!
ちなみに真だら子をこあえ以外の料理に使っているのを見ることはまずありません。店長のヒアリングによると、先週あたりから食卓で解禁になった家庭が多いようです。
こあえは冬の間だけ楽しめる、北のソウルフードの横綱です。