煮エビ

2010年07月05日
煮エビ
店長です。

曇り空の札幌、雨が降りそうで降らない感じですが、体感温度は快適です。
夏の訪れとともに、オホーツクでも魅惑の名産品が続々解禁!
写真はサロマ湖の北海シマエビ、地元の通称「煮エビ」の初物です♪遠軽の社長から、わが社の恒例でもある夏の愛情現物支給です!!煮エビが届く日は事前アナウンスで、生モノ持ち帰りのため直帰を強要されます。
この煮エビ、地元にいる頃はあまりにも身近にありすぎて、札幌に住むようになってデパートで見かけて、高級品だという事を初めて知りました。というか、高級品すぎて、「これは煮エビに似た違うモノかもしれない!! シマエビって書いてるし!」と半ば本気で思っていました。
地元の人はシマエビとか誰も本名で言わないので…。

学生時代、浜の猟師の同級生の家に遊びに行くと、毛ガニとかこの煮エビが山盛りに出てきて、新聞紙の上で両手でガツガツ剥いて、おやつ感覚で食べるというのが定番だったからです。
ハイ、贅沢ですね…。
しまえびは足の早さから、以前は流通量もそう多くなく、ほとんどが地元で消費されると聞きました。
上手く茹でられていれば、茹でて二日間くらいが食べごろ。置き過ぎると塩が回ってしょっぱくなるのです。
地元では朝ゆでで夕方にはおやつで消費という感じです。遠軽はご近所サロマ湖産のものを食べますが、サロマ湖のあのたくさんの藻がエビがよく育つベットのような環境を保っているとのこと。

子供時代の海水浴では、足にからみついて子供心を恐怖のどん底に叩き落とす恐怖の藻でしたが、オホーツクグルメの繁栄に多大な貢献を果たしているのです。
ちなみに煮エビは生では食べません。100%茹でて消費されます。エビのうまみが凝縮されて、一度食べると虜になります。
友人達からも軽い咳払いとともに「今年も例のモノ…宜しく頼むね…」と、なにやら秘密の取引のような会話が交わされます。この週末であっという間に食べてしまいました。
オホーツクに故郷があってよかったな~と思う瞬間です。